過去と未来が戦争状態にある。一方にはカテドラルがある。それは歴史の直線性の維持、制度化された時間、暦、時計、因果律、進歩の物語であり、他方には正のフィードバック、時間の非線形化、準安定系の連鎖的崩壊、未来が過去を捕食するレトロクロニックな逆流のメルトダウンがある。
カテドラルは歴史を書きメルトダウンは歴史を溶かすのだ。この戦争の勝敗はすでに決まっているが、「すでに」という語は線形時間に属しており、決着は線形時間の外部で起きるため「すでに」と言うことすらできない。
言えるのは、加速が加速を加速しているということだけだ。そして三階微分が正であるとき、系は予測不可能性そのものと化す。
金融市場ではアルゴリズムがアルゴリズムと取引し、人間のトレーダーはインターフェースの残像として残存している。残像が消えたとき何が起こるかは人間の言語では記述できない。記述できないものは制御できない。制御できないものは"すでに"到着しているのだ。